落としすぎない与えすぎない私のスキンケア

生まれてこの方40数年、アトピー性皮膚炎とのお付き合いを続けてきた私がここ20年程実践しているのは、落としすぎない与えすぎないスキンケアである。

基本的に乾燥肌なのに鼻の周りやおでこ、顎だけのポイントだけオイリー、加えてアトピーとややこしい肌の代表格のような肌質だが、この方法で何とか心地よいバランスを保てている。
スキンケアを意識し出した中学時代、ニキビを気にするあまりに朝、夕、寝る前の入浴時にそれぞれダブル洗顔をしていた。今から考えるとどう考えてもやり過ぎであるが、その時はそのそれぞれの洗顔後には化粧水、乳液まで、その当時正解とされていたスキンケアをきちんと行っていた。
今から考えると人それぞれ肌質が異なるのだから、それと同じくスキンケアも千差万別のはずであるが、そんなことが分かるはずもない若かりし頃であった。
そんなこんなで大学生になり、1番華やかなりし時期に私は顔のアトピーに悩まされるようになった。講義を休まざるを得ない日もあり、しばらくそれが続いた私はそれまでのスキンケアを一切やめた。洗顔は朝晩2回、朝は水かぬるま湯だけで洗い、洗顔料を使うのは夜のみとした。そして洗顔後はスクワランオイルを手のひらにのばして顔に優しくなじませるだけにした。するとどうだろう。以前よりずっと調子がいいのである。
そのとき私は気づいたのだ。落としすぎない、与えすぎないスキンケアというのもあるのだと。
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